『となりのトトロ』都市伝説~作品の「読み方」を考える 日夏 梢 2020年11月21日 文学 / 美術 スタジオジブリの永遠の名作『となりのトトロ』(宮崎駿監督、1988年)。豊かな想像力から生まれた夢いっぱいの本作は、いまや世界中で愛されています。筆者の私もトトロ大好き。月夜の晩にトトロといっしょに空を飛ぶあのシーンには …
芥川賞と直木賞の違いとは? 日夏 梢 2019年7月21日 文学 / 芸術論 毎年まばゆいフラッシュを浴び話題にのぼる芥川賞と直木賞。今回は、日本で指折りに栄誉ある2つの文学賞の違いをまとめ、発表を見る際のポイントを紹介したいと思います。 芥川賞とは 芥川龍之介賞、通称・芥川賞とは、小説家で文藝春 …
鼻をつまむだけでは解決しない!タレント本の問題点とは? 日夏 梢 2019年1月24日 文学 「タレント議員」は決して誉め言葉ではありませんよね。知名度が高いから当選はするけれど、普通の議員と違って政治家としての能力はなく裏方に動かされているだけだ、という嫌悪を表す呼び方です。「タレント本」が鼻をつままれるのも、 …
純文学とエンタメ作品の定義と実情―一人ひとりが一作一作判断しよう 日夏 梢 2018年9月10日 文学 / 芸術論 小説をはじめ、文章による創作には自然とついてまわる「純文学」「エンタメ作品」という分類。これまで文学・アートの在り方を論じてきて、一度はっきりさせなくてはと思っていたテーマです。今回は、辞書の定義に当てはめる作業によって …
小説作品の進行状況(2018年3月) 日夏 梢 2018年3月29日 【文学作品】 こんにちは。桜が3月を1週残して満開になったのでとても驚いていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 今日は私の作家活動の中から、小説作品の進行状況についてお知らせします。 1作目は建て増し完了 これまで、建て増し …
小説3作目進み具合(2017年11月) 日夏 梢 2017年11月4日 【文学作品】 ようやく秋晴れの気持ちいい日が続くようになりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今回は、小説のほうの進展についてお知らせします。 近況 3・4作目は連作となるので、登場人物の設定や筋などは入念に作 …
アウトサイダーの小説家だから悩まないで済んだ3つのこと 日夏 梢 2017年8月9日 文学 実を言うと、私は小説を書く人の悩み相談やアドバイスに共感したことが一度もありません。 もともと私は、フィクションにはほとんど手をつけない人間でした。読むといえば、法律書など実用書ばかり。小説は三年に一作読めば多いほうで、 …
アイドルみたいな文豪?―小説の商業主義と、現実的な未来とは 日夏 梢 2017年8月2日 文学 私はこれまでの活動を通して文学における行き過ぎた商業主義に厳しい目を向け、また警鐘を鳴らしてきました。今回は、私自身の経験から、最もショッキングで性質悪い例を紹介したいと思います。 目線が引き寄せられた顔写真の正体は…… …
広く、抽象的で、多面的な現実と向き合って 日夏 梢 2017年6月30日 文学 作品が一段落しました。高校生たちの平凡でそれなりに楽しい日常を写実的に描きながら、その背景である社会の在り方に、厳しく警鐘を鳴らす構成になっています。 作品をまとめあげると、頭の中がばらばらになったような虚脱感がただよう …
静観、行動、ユーモア:作家に必要な3つの要素 日夏 梢 2017年2月26日 文学 ある目的に対して、手段というのは複数考えられるものです。たとえば東京から福岡へ行く方法だったら、おおざっぱなだけで飛行機、新幹線、バス、フェリーの4通りがあり、ここに具体的な路線、便などが加わってうんと枝分かれします。そ …