大ヒットスマホゲーム「ポケモンGO」。その華といえば、伝説のポケモンをゲットできるレイドバトルです。
この記事では、「これだけ知っておけば参加できる」レイドバトルのやり方を解説し、続いて熱心なファンである知人のKに起きたこと、目撃した人間模様など「ポケモンGO」の”あるある”や教訓を書いていこうと思います。これからデビューしようと意気込む初心者から百戦錬磨のトレーナーまで、ぜひ参考にしてください!
目次
【初心者向け】レイドバトルのやり方
レイドバトルは、
- ジムで
- ランダムに発表される特定の時間中に
- 居合わせたプレーヤー全員で
- 特別なポケモンに挑戦する
バトルです。勝利すれば、そのポケモンのゲットチャンスが得られます。
その種類は、「1つ星=ピンク」「3つ星=黄色」「4つ星=メガ」「4つ星=アディショナル(※コミュニティデイのイベント後限定)」「5つ星=伝説=黒」「5つ星=エピック=赤」「6つ星=メガ伝説」の7種類となっています(2022年10月16日時点)。ジムの上に巨大なタマゴが出現していたら、カウントダウンを見てみてください。

カウントダウンがゼロになったらタマゴがかえり、それから45分間バトルに挑戦できます。

「レイドパス」「プレミアムバトルパス」または「リモートレイドパス」を投げると、他の参加者を募る120秒のカウントダウンが始まります。(パスの入手方法は下記参照。)
なお、パスが消費されるのは、カウントがゼロになって実際にバトルを行った場合だけです。したがって、チームに入ったのに十分な人数が集まらなかった場合は、バトルが始まる前に逃げればパスは無駄になりません。
カウントがゼロになったらみんなでバトル開始です。
バトルとゲットのやり方
レイドバトルのやり方はかんたんです。相手ポケモンをタップすれば通常攻撃、そして画面下のほうのゲージがたまればより強力なスペシャルアタックを出すことができます。

参加者全員で攻撃し、時間内に相手のHPをゼロにできれば勝利です。賞品では捕獲率を大幅アップさせられる「きんのズリのみ」や、どのポケモンのアメにも変えられる「ふしぎなアメ」、「わざマシン」など貴重な道具をもらえ、続いてゲットチャンスが始まります。
ゲットのやり方は、フィールドで出現する野生のポケモンとまったく同じです。
ただ伝説のポケモンともなればかんたんにはボールに入ってくれません。また、レイドバトルのゲットチャンスでは、勝利時にもらえるプレミアボールしか使えません。もらったボールを投げ切ってしまえば、その回は相手に逃げられて終了となります。なので、ゲットチャンスでは相手の動きを見極め、「きんのズリのみ」を使って、慎重にボールを投げましょう。
参加の条件
レイドバトルに参加するには、トレーナーレベルが5以上であるのが条件です。
ゲームを始めたばかりの人は、フィールドに現れる野生ポケモンをゲットしてレベル5になりましょう。
レイドパスの入手方法
参加に必要なアイテムは「レイドパス」「プレミアムバトルパス」または「リモートレイドパス」です。
「レイドパス」は、1日1枚無料で、ジムのディスクを回すかチームに入る時にもらえます。翌日以降に繰り越して使えますが、バッグに2枚以上ためておくことはできません。
無料のパスを持っていないときは、有料の「プレミアムバトルパス」(1枚100ポケコイン)でプレイできます。ショップのセールボックスで買えば、1枚ずつ買うよりお得になります。ボックスの中身はよく変わるので、こまめにチェックするといいでしょう。

リモートレイドパスとは?
2020年春に行われたアップデートは、本作のプレイスタイルとゲームの根幹を大きく変えるものでした。「リモートレイドパス」を使えば、マップに表示されるすべてのジムでのレイドバトルに、現地にいなくとも遠くから参加できるようになったのです。
ポイントは、
- 1枚100ポケコイン
- (※以前は3枚だと250ポケコインで割引になっていたのが現在は廃止)
- 一度に持てるのは3枚まで
- リモートでの参加者はホログラムで表示される
リモートで参加すると相手に与えるダメージが少し減るのですが、その差はあまり感じない程度です。バトルのやり方は、現地でプレイする場合とまったく同じです。
リモートが導入されたことで、レイドバトルは人が集まりやすくなり、盛り上がった実感があります。以前現地に出向かなければできなかった頃は、時間帯や場所によって人数がそろわないことがままありました。ところがリモートが導入されるやいなや、朝7時台や閑静なジムでの回も成立するようになったのです。それくらい手軽にプレイできるようになり、手軽だからやろうという波ができているのでしょう。今ではたいてい、リモートでの参加者が過半数を占めています。事実上、レイドバトルの主流はリモートだといえるでしょう。
リモート参加は「ポケモンGO」の一大転換点でした。より詳しい感想等は下記をご覧ください。
新登場:エピックレイドとは?【更新】
2022年10月、レイドに新しい種類が導入されました。特別なポケモンをゲットできる「エピックレイド」です。

エピックレイドには、これまでの種類と異なる点があります。
- タマゴは24時間後にかえる
- かえったボスが出現しているのは30分間
- ジム現地でのみ参加可能=リモートでは参加できない
難易度は星5つとなっています。つまり普段の伝説と同じで、特に難しいわけではないのですが、ネット上には5人では勝てなかったといった声も見られました。
注意点として、エピックをプレイするには、コミュニティデイ後のアディショナルレイドと同じくジム現地に出向く必要があります。どのジムに行くかをあらかじめ決めておき、かえる時間には現地にいるようにするといいでしょう。
また、最初にボスが倒されてから15分の間、ジムの周りでは伝説を含む野生ポケモンが出現します。
エピックレイドは「外に出る」という原点に近づく新要素であり、コロナ後を見据えてのアップデートなのかもしれません。第1回目には貴重なフーパが登場し、今後も開催が予定されています。
デビュー前から知っておけば役立つ3つのこと
レイドバトルには、初挑戦より前から知っておくと役に立つことがいくつかあります。いずれも知っておけばゲームが快適かつ効率的になるので、後悔しないためにも最初からチェックしておくのをおすすめします。
レイドバトルの種類と難易度
まずは、種類と難易度です。
一般に、1つ星、つまりピンクのタマゴなら一人でも勝てます。レイドバトルへのデビューは、ピンクのタマゴでまずはお試し、だいたいのやり方をつかんでから伝説へ、という順番がいいかもしれません。
3つ星の黄色いタマゴになると、条件がそろわない限りは2人いないと勝てなくなります。
そして5つ星、花形の伝説レイドの相手は、まばゆい伝説のポケモンです。倒せる目安は最低5人と考えておけばよいでしょう。初心者だと「自信がない……」と足踏みしてしまうかもしれません。その点、経験から言えば、20人集まるようなジムならレベル20くらいから参戦できると思います。高レベルな他の参加者がじゅうぶん攻撃してくれるので、彼らにまぎれて微力ながら戦ってみるといいでしょう。
メガの難易度は伝説と同程度と言われてきたのですが、2022年春のアップデートで難易度が下がりました。現在、星の数は4つです。必要な人数は4~5人が目安です。相手のタイプやこちらの手持ちポケモンによっては2人から勝てることもあるようです。
最高難易度は6つ星のメガ伝説なのですが……これは強い! プレイした実感としては、最低10人ほしいところです。集まったプレーヤーの強さにもよるのですが、7人では負けたことがあり、8人だときつい戦いになって勝利後の回復が大変でした。6人ではまず勝てないと踏んだほうがいいでしょう。
伝説・メガ・メガ伝説レイドバトルでは、十分な人数が集まる最大のチャンスはタマゴがかえった直後です。遅刻しないよう、あらかじめ開始時間をチェックしておくといいでしょう。
経験値アップでもっとラクにレベルアップ!
次に、もらえる経験値です。
伝説レイドの勝利でもらえる経験値は10000、メガ伝説での13000はゲーム内で最大です。レベルアップには伝説レイドが必要不可欠。ですがここで、レベルアップを楽に効率的にする方法があります。アイテム「しあわせタマゴ」です。
レイドバトル開始前に「しあわせタマゴ」を使っておけば経験値は2倍、つまり20000・26000にできます。「ポケモンGO」初心者のうちから知っておけば、レベルアップがうんと楽になりますよ。

「しあわせタマゴ」は1個80ポケコインの有料アイテムですが、まとめ買いやセールボックスでの購入によってお得になります。

人が集まるかの感覚をつかんでおこう
3つ目に、先にも触れましたが、伝説以上のレイドでは人が集まるかどうかが重要になります。自分一人では勝てる見込みはゼロであり、たとえ他のプレーヤーがいても、人数が十分でなければ2分間白熱の戦いを繰り広げた末に手痛い敗戦を喫し、パスまで無駄になってしまうからです。
おおまかに言えば、渋谷など盛り場のジムであれば45分間ずっと集まる可能性があり、地域の駅前など往来の多い場所なら開始時刻には十分な人数が集まります。一方、住宅街や郊外の静かなジムだと週末でなければなかなか人数がそろわない、あるいはいつ行っても誰もいない、ということも……。
ただ、リモートが導入されてから、こうしたジム間の格差は小さくなりました。時間帯でいえば夜8時台などは人気です。
以上は一般論で、実際には、ジムそれぞれにカラーがあります。たとえば、概してはよく集まるけれど昼間には弱いジム、静かな場所にあるけれど近くに熱心なプレーヤーが多いジム、などなど。ジムのカラーは一つ一つ違います。なのでレイドデビューしたら、まず最初に、自分が参加する各ジムの人の様子を見て、集まり具合の感覚をつかんでおくとよいでしょう。
熱心なファン・Kの身に起こった”あるある”5話
実を言うと、私はポケモンの原作シリーズは長年プレイしてきたのですが、「ポケモンGO」に関しては熱心なプレーヤーではありません。その理由はあとでお話ししますが、私の知人・Kは「ポケモンGO」の大ファン。「こんなおもしろいものは他にない」とまで言っています。
ここでは、私がKから聞いた話や目撃したことなどを紹介します。プレーヤーなら「こんなこと自分にもあった!」とか、「あれはどうだったんだろう……」とうなずけるのではないでしょうか。
西へ東へ、こんなに歩いたことはかつてない!
アプリの全世界リリース当初、トレーナーレベルの上限は30だったそうですね。それが順次解放され、現在では最高レベルは50となっています。
これはレベル上限が40だった頃のこと。Kは、レベル28あたりになるとフィールドでの通常プレイだけで上がっていくのに限界を感じ、それまでやり方が分からなくてながめているだけだったレイドバトルに意を決して参加したそうです。
最近はほとんど行われていないのですが、以前は経験値2倍ウィークというイベントが時々開催されていました。つまり、その期間の伝説レイドで「しあわせタマゴ」を使えば、もらえる経験値はなんと40000!
「このチャンスをのがしてなるものか!」と、当時レベル39だったKは西へ東へ飛び回りました。いちばん忘れられないのは、夜の8時台に、北、南、東とまったく別の方角にある3つの伝説レイドすべてをまわったことだそうです。あんなに歩いたことは人生史上ない、レベル40を目指す時にはそのくらいの気持ちになる、とKは熱く語っていました。
こうした「歩行新記録」を打ち立てたのは、Kだけではありません。健康診断で肥満を指摘されてもさんざん運動をしぶっていた人が、ポケモンのためにめちゃくちゃ歩き回るようになった――そんな例が世界中で相次ぎました。
ただ、リモートの登場によって、そんな歩行記録自己ベストのエピソードはセピア色になっていくのかもしれません。レベル50までに必要な総経験値は、なんと176,000,000。他方、野生ポケモンを1匹捕まえてもらえる経験値は、たったの100。無茶苦茶な数値が設定された今、リモート参加を駆使してレイドバトルにいそしまなければ高レベルになるのはとても無理です。私は最近でも新しくハマって歩きながらゲットしている高齢の女性を見たりしたので、外を歩くきっかけになるカルチャーは一部でまだ健在のようなのですが、ゲームの趣旨はがらりと変わったなと感じます。
伝説ポケモンの色違い、ゲットできました?
プレーヤーたちがレイドバトルに夢中になる理由は、経験値だけではありません。伝説ポケモンの色違いゲットは、「ポケモンGO」ファンの夢であり目標です。
Kが最初に出会った伝説色違いは、ルギアでした。ギラッと現れた時にはうれしさで飛び上がった……のではなく、むしろ「ルギアってこうだったっけ?」「ラティアス・ラティオスと混同している?」などと混乱したとか。大喜びが訪れたのは、あとで色違いだと判明した時だったそうです。
ルギアにホウオウ、伝説の鳥3種、スイクン・エンテイ・ライコウの3種、グラードンにカイオーガにレックウザ、ラティアス、クレセリア、くらいだったでしょうか。Kは、すでに解禁された伝説色違いの多くをそろえ、画面を見つめてはほくほくしています。
そんななか、Kがどうしても出会えなかったのが、色違いのラティオスでした。

Kは、ラティアスの色違いは1匹ゲットしていました。なら、ペアとなるラティオスもほしくなる気持ちはポケモンファンならよくわかりますよね。Kは、ラティアスの期間の次はラティオスだと発表された時から、次の1ヶ月はがんばるぞと意気込みました。初日から熱心に通い、バトルを重ねます。
最初の1週間くらいは、Kは出ないと言いつつも余裕でバトルにいそしんでいました。この調子でやり続ければいつかは出るだろう、と。
ところが3週目くらいから、焦りが出始めます。このあたりで、Kは「色違いラティアスと1週目に出会ったのは、今思えば相当ラッキーだったんじゃないか」と気づきます。
最後の3日間くらいは、本当に必死でした。これ、まさかこんなにやったのに出ないんじゃ……と、いやーな予感が。
そしてむかえた最終日。Kは最後の望みをかけ、夜8時台のラストバトルにまで出向いたそうです。そして運命のラストチャンス。出るか!? 出るのか!? しかし、Kの努力もむなしく、スクリーンに現れたのは青い、普通のラティオス……。
総計なんと、96バトル。Kは1か月間貪欲にジムをまわり、レイドアワーにも参加し、それでも色違いは出ず。Kは放心したそうで、しばらくだんまりしていました。
一体全体どんな確率なんだ、と思いますよね?
色違いラティオスを求めて、たとえ火の中水の中。結果は……?
しかも、Kの色違いラティオスを求める旅路はここでは終わりません。
2019年には、フィールドリサーチ7日目のボーナスで出現するポケモンのひとつにラティオスが選ばれます。チャンス到来。Kはその期間が始まる前に周到に準備して、確実に7日目ボーナスを手に入れていきました。
ラティオスが出たことはあった。けれど、色違いではなかった。がっくり。
さらに2020年1月、ヒードランの期間中に、ラティアス・ラティオスが帰ってくるイベントがはさまります(Kによると、ヒードランの不人気ぶりはすごいものだったそうで、20人集まるに決まっていると思った回に誰も来ず、一人でボーゼンと立ち尽くしたこともあるとか……。一口に伝説のポケモンといっても、人気には大きな差が出るんですよね。)。
どうやら、ラティアス・ラティオスの色違いを求めているファンはKだけではなかったようです。期間に入ったとたん、参加者が急増したとか。Kはここでも、多少の疲れを押してでも黒いタマゴに向かい続けました。
そしてラストバトルの夜。最後の挑戦権は得たものの……現れたのは、最後も青い、普通のラティオス。
挑むこと、総計118回。ラティオスの色違い出現率は、1%をゆうに割っている計算です。
さすがにこれではKが浮かばれません。私に言わせれば、そもそもゲームというのは「バランス調整」がキモの世界です。確率を下げれば下げるほどレア度が上がる、というほど単純ではありません。ファンの夢であり目標である伝説色違いと出会う確率が不可能な域に達すれば、プレーヤーはやる気を失ってしまいます。
もう、売ってくれ。”色違いチケット”みたいなのをショップで売ってくれたら、10000ポケコインでもいいから買う。――燃え尽きて真っ白な灰となったKは、ふくらはぎを力なくさすりながら、そうつぶやいていました。
伝説の色違いは、出るときは最初の数日のうちに出て、そこで会えなかったらその後は出ない。自身の経験から、Kはそう話しています。ファンのみなさんはどう思いますか?
伝説レイド、初日朝の”あるある”
そんな伝説レイドですが、いちばん盛り上がるのは、なんといっても新しい伝説ポケモンに切り替わる初日です。
しかし、もともとエラーの多さで知られるこのゲーム。切り替えは鬼門です。
Kは朝、新ポケモン・レジロックが出るというので勇んで出かけたのに、黒いタマゴからかえったのは前期間のレジスチルだった……。
伝説レイドバトルの初日は「ポケモンGO」でいちばん盛り上がる時ですが、あせることなく、日が高くなるまで待ったほうが確実でしょう。
伝説初日のがっくり体験、あなたにはありますか?
勇んで出かけたEXレイドでエラー……
これはKではなく、私がKからもらったEXパス(※抽選で当たるか招待されると手に入る限定のパス。現在は中止)での経験談です。
あれは、雨降る夏の夜のことでした。私の手もとには、EXレイドの招待状が。私はその日の予定を立て、ジム近くのレストランで夕食をすませます。開始まで10分をきったあたりで店の外に出ると、雨足はだいぶ強くなっていました。私は骨の太い頑丈な傘を持っていたのですが、それを肩とあごではさんでスマホを操作するのは骨が折れます。「これじゃあ、バトルは勝てるだろうけど、ゲットがやりにくいな」と不安になっていました。
ジムにはすでに人が集まっており、なんとなくざわついていました。おお、来てる来てる。ところが……。
ジムに入れない!
一部の人が当惑の表情でうろうろしていたのは、そういうわけだったらしいのです。
そして開始時刻。ジムのてっぺん、堂々と出現したミュウツーを眼前に、集まったプレーヤーは誰もジムに入れず。
私はしばらく、アプリを入れたり切ったり、何とかならないかともがきました。しかし、傾いた傘をかいくぐり、大粒の雨はどんどん体に降りかかってきます。足元が濡れ、スマホにも絶え間なく水滴が……。私はついに断念して、とぼとぼと帰路につきました。
このゲームは、かねてよりエラーが多いことで知られています。承知の上でなければやっていられないでしょう。しかし、この時ばかりは私は怒りました。その日その時刻に招待しておいて、開催できないってどういうこと? こっちは予定を調整したのに! エラーの通報はしたのですが、それでもしばらく腹はおさまりませんでした。

せっかくのEXレイドがエラーでプレイできなかったこと、あなたにはありますか?
新型コロナの影響でとんとおざなりになっていますが、ジムには依然「特別なレイドバトル」表記が残っています。いつかタイミングがあれば再開されるかもしれません。もしそうなったら、今度は万全の態勢で臨んでほしいものです。
目撃!フレンドグループのてん末
以下はKから聞き、私自身も部分的に目撃した「ポケモンGO」仲間のグループのエピソードです。
これと似たような人間関係トラブルは、巷のあちこちで聞かれます。決してめずらしい話ではありません。レイドバトル初心者やファンには「人間関係を一歩まちがえたら『ポケモンGO』はできなくなるんだ」という教訓として役に立つと思うので、彼らのグループでは何があったのかを一からお話しするとしましょう。
レイド仲間の自主グループができるまで
ジム現地に通っていれば「常連」というのはいるわけで、しだいに「顔見知り」と言ったら言い過ぎかもしれませんが、互いに知った顔になってゆくものです。
あるいはリモートで姿を見たことはなくても、プレーヤー名だけで「この人よくいるよなー」と記憶に残っている人はあなたにも何人かいることでしょう。
さて、これはまだフレンド機能すらなかったころのこと。Kは地域のとある公園(以下、サル公園)へ伝説レイドをしに出かけました。
サル公園で開始時刻を待っていると、Kは見知らぬ高齢の男性(以下、太郎さん)に声をかけられます。太郎さんはKに「レベルは?」とか「あそこに立ってる人はレベル40だから大丈夫」などと一通りしゃべりまくると、ほかの参加者にも次々と声をかけてまわり、初心者らしき人にはバトルのやり方をああだこうだ説明して歩いたそうです。太郎さんは良く言えば社交的なのかもしれませんが、なかにはあからさまに煙たがっている人もいたとか。バトル開始とともに太郎さんはベンチに腰掛けると、一人で勝手に実況を始め、倒した時には「勝ったー!」と叫んだ――Kは「あの人にはかかわりたくない」と、サル公園ジムに行くのをやめました。いま振り返れば、Kには先見の明があったと思います。
一方、別の公園ジム(以下、カニ公園)にも、他のプレーヤーに声をかけるタイプの人がいました。こちらはカニ公園のそばに住んでいるらしい女性で、ある日隣に立っていた人に伝説色違いが出たのを目撃して以来、うらやましくなってハマりにハマり、家族のスマホを借りて3台で伝説レイドに励んでいたそうです(以下、三台さん)。三台さんは常連とは近況を語らうものの、太郎さんと比べればだいぶ静かで、常識的な人でした。Kは会話を遠く耳にはさんだだけで、直接はしゃべらなかったといいます。
さて、サル公園とカニ公園のジムは距離的に離れていて、画面上では互いに見えません。ただ、その中間くらいの所には、両方からぎりぎり確認できるジム(以下、中間ジム)がありました。
どうやら、その中間ジムで、太郎さんと三台さんが出会ったらしいのです。
当時はまだゲーム内にフレンド機能はなかったのですが、彼らは自主的に友達グループを形成。中間ジムの常連だった、いつもママチャリでやってくる人(以下、ママチャリさん)や親子(以下、お母さんと少年くん)らを巻き込み、フレンドグループは一気にふくれ上がります。そこに、サル公園方面で太郎さんが知り合っていたらしいロン毛の男性(以下、ロン毛さん)をはじめとした複数人が加わります。
彼らは全員でLINEのグループチャットを開き、どこに黒いタマゴが出たかなどを連絡し合う仲になりました。彼らの活動範囲は広がります。Kは、太郎さんとロン毛さん、お母さん、少年くん、それに三台さんが夜に連れ立って自転車で移動しているところを偶然町で見かけたそうです。

友達ができたとたん、完全引退を余儀なくされた”三台さん”
「ポケモンGO」仲間と自転車を駆った夜から、たったの二日後。三台さんは、レイドバトルにぱったり姿を見せなくなりました。
それから時が経つこと数か月。Kがサル公園方面のジムでバトル開始を待っていると、通行人のなかにどこか見覚えのある顔が。「あれっ、三台さんだ……!」と思っている間もなく、彼女は何事もないかのように、自転車で走り去ったそうです。
皮肉にも、三台さんは、レイドバトル仲間ができたとたん、「ポケモンGO」からの完全引退を余儀なくされたようでした。
LINEの「既読」にやきもきしながら、夜まで集合をかけられ、連れ立って、自宅の画面上では見えない地域にまで足をのばす。これが生活上の重荷であるのは明らかです。嬉々として伝説色違いを追いかけていた三台さんは、たったの二日で、自主フレンドグループに疲れ果ててしまったようでした。
近づきすぎれば離れざるを得ない、ポケモンGO仲間の人間関係
三台さんは早々に蒸発しましたが、太郎さんらの自主グループはこの後も続きます。
最高潮の時は、太郎さんがなんと自家用車にみなを乗せ、ジムが乱立する遠方の盛り場へ繰り出したとか。彼らがこうしゃべっているのを耳にしたKは驚愕し、「あそこのグループはさすがにやばい」とおののいていました。
私は、太郎さんとみられるプレーヤーを直に見たことがあります。彼は信じられないほど声が大きく、ジムのまわりをうろうろしては他人にすり寄っていました。彼の挙動や白髪頭、スマホの色などから私は「あれがうわさの太郎さんだな!」と勘づいて、軽く背を向けました。
私の見たところでは、太郎さんは昔ながらの八百屋さんを長年やっていたとか、そんな印象でした。お客さんの前でカボチャを次々パンパンたたいて「ウン、奥さん、コイツが熟れてるよォ~」……みたいなことを何十年もやっていたとか。
しかし、そのサービス精神も行き過ぎです。太郎さんが車を出してレイドに繰り出した直後、グループの活動はいったん、目に見えて減りました。
「ポケモンGO」仲間というのは、昔ながらのところでいえば「釣り仲間」の類です。つまり、趣味で時々顔を合わせる友達で、付き合いはその範囲だけ。相手がどういう人なのかは互いによく知らない。本名すら知らなかったりする。それでも川原で会った時には「釣れますか」くらいの言葉をかけ、趣味を共有する。
一般論としては、友達関係はこれもありです。毎日会って多くの時間を共に過ごすのだけが友情ではありません。だから、「ポケモンGO」でそんな仲間がいるという分には、悪くない人と人との交流だといえると思います。
ただ、こうしたすれ違う程度だから心地よい人間関係は、深まれば変わることを余儀なくされます。相手が自分の住んでいる場所や私生活をチラチラのぞくようになってくれば、わずらわしい。「釣り仲間」は、それ以上の関係になったら成り立たず、崩壊するのです。
ましてや、顔見知り程度の関係だった人が車で家まで迎えに来るとか、連れ立って遠くの盛り場まで繰り出すとなったらどうでしょう。生活上、また精神的な負担になるのは目に見えています。いくら社交的な人でもさすがに抵抗があるでしょう。ここまでエスカレートすれば、家族だって黙ってはいないのではないでしょうか。
「ポケモンGO」は、人間関係を一歩まちがえれば自分が続けられなくなるゲームである――三台さんの引退や、太郎さん率いるグループの動向は、そのことを如実に物語っていると思います。
彼らのグループの冷え切ったその後
こうした行き過ぎから一度は下火になった太郎さんらのグループですが、それでも「近づいては離れる」をくり返して、その後もゆるやかに続いていきます。LINEでグループをつくってしまったから、内心冷えきっても抜けるに抜けられず、解消するにもできないのかもしれません。
私がKから聞き及んだことから推察すると、どうやら最近は、グループ内でお互いに避けるようになっているのではないかと思われます。
というのも、彼らの行動に、グループをわずらわしく思っている様子がチラチラ見られるのです。ある日Kが目撃したところによれば、サル公園からもカニ公園からも離れたジムに突然ママチャリさんが現れて、そこでロン毛さんと一緒になり、いかにもいやそうな顔をしながら、「次のEXレイドの日は用事があるから、招待されても行かれない」と断りを入れていたとか。……しらじらしいですよね。
実をいうと、私はロン毛さんとみてまちがいない人物に出くわしたことがあるのですが……彼はクセのある人だった、と言わなければなりません。というのも、私がプレミアボール2球目を投げた時だったのですが、近くで大きな龍のTシャツを着たロン毛の男性が、壁を、ガン、ガン、と蹴り始めたのです。私は内心ぎょっとしました。もう投げ終わったならスローは全部雑だったに決まっているし、壁を蹴っているのはどう考えたってレジアイスをゲットできなかったやつあたり。その回は週末昼間で盛況だったのですが、彼を中心とした同心円だけはひんやり静まりかえっていました。私も正直、怖い人、と冷や汗が背中をつたったので、レジアイスの捕獲を確認すると目を落としたまま、足早にその場を立ち去りました。
ママチャリさんはロン毛さんと顔を合わせたくないから遠くのジムまで出張ったのに、なんとそこでも出くわしてしまった。おそらくそういうことではないかと思われます。
本当はレイドバトルをしたいのに、顔見知りがいるせいでジムへ行きづらい。これもまたプレーヤーの本音で、「ポケモンGO」の”あるある”ではないでしょうか。それがリモート導入のきっかけの一つだったのでは、と私は想像しています。
長く快適に楽しむコツは、適度な距離を保つこと
以上のように、レイドバトルでの人間関係が行き過ぎて、生活上、また精神的な負担となってしまえば、「ポケモンGO」を続けるのは困難になります。最悪の場合は、三台さんのように、完全に姿を消す羽目になる可能性もあります。
もっとも私は、太郎さんやロン毛さんはかなり特殊な性格の人だと思っています。世界は広いといえども、私は他であんなにクセのある人に出会ったことはありません。彼らのフレンドグループのエピソードは、そんな人が偶然何人も重なったから起こった事例だとは思います。
しかし、「ポケモンGO」で仲間ができたとか、仲良くなって連絡網をつくったというような話なら決してめずらしくありません。そして仲間との人間関係がもつれたということも……。太郎さんグループと似たようなことは、あなたの身にもふりかかる可能性があります。なのでこういう人間関係の”あるある”は、快適にプレイしていくための教訓として役に立つと思います。
熱心なプレーヤーであるKには、たまにジムで会釈したりする相手はいるそうです。しかし、太郎さんらのグループを避けるのはもちろん、知らない人から「スペシャルリサーチのエクセレントスローをやってくれないか」と頼まれた時には、ていねいに断ったそうです。
プレーヤー名のつけ方で注意すべきこと
ジムで会う顔見知りとの距離に加えて、画面上だけの点でも気を付けたほうがいいことがあります。プレーヤー名のつけ方です。
リモートだと顔や姿こそ見えませんが、画面上では依然「このジムの常連」は出てきます。たとえば、abc123という人がサル公園、カニ公園、中間ジムでしょっちゅうチームにいるとなれば、「abc123って人は、中間ジムあたりの住人だろうな」くらいのことは他の人たちにも分かってくるのです。
この点、プレーヤー名がabc123だったらそれで終わりですが、もし本名に近い名前(たとえば「suzukun1123」「satoken55」など)を使っていたなら「これきっと○○さんだ……!」と自分が特定されてしまう可能性があります。もちろんプライバシーの感覚は人それぞれなので、あなたがそれでいいならいいのですが、自分が何時にどこで「ポケモンGO」をやっているかが他人に丸見えになるのはたいていの人にとってはきまりが悪いと思われます。
プレーヤー名を変えられるのは1アカウントにつき1回だけなので(複数回できたという報告もあるのですが一定はしません)、名づけは慎重に行うことをおすすめします。
以上より、「ポケモンGO」を末永く、快適に楽しんでいきたいなら、レイドバトルで会う他のプレーヤーと適度な距離を保てるよう最初から考えて始めるのが賢いといえるでしょう。これからデビューする初心者の方は、ぜひともこれを心に留めて、気持ちのいいトレーナーライフを送ってください。
私が熱心なプレーヤーにならなかった理由
さて、私は任天堂ハードのポケモンシリーズには初代『赤・緑』から親しんでいますが、この「ポケモンGO」では熱心なプレーヤーになっていません。やっていないわけではないのですが、サインインするのは好きなポケモンのコミュニティデイや特別に遠出した時などだけです。
なぜなのか、ここからはその理由をお話ししようと思います。
ゲームの根幹を変えたリモートプレイ
「ポケモンGO」は、「外に出て歩く」ことを最大の特徴、かつ他にない魅力としたゲームでした。レイドバトルはその重要な要素で、伝説のポケモンを目当てに散歩に出るなど、運動するきっかけとして活用している人もいました。
ところが2020年春、リモートパスの登場で、レイドバトルは家にいながらいくらでもできるようになりました。これはゲームのコンセプトを変えてしまう、抜本的な変更です。

リモート導入の背景は?
なぜこのような抜本的な変更が行われたのか。その背景については運営会社側の事情を4つほど指摘できるでしょう。
まず第一に、リモートレイドは、発表されたのも、実装されたのも、2020年の春でした。直接のきっかけが新型コロナウイルスだったことには疑いの余地がないと思われます。新型コロナウイルスへの法的対応は国によって異なりますが、人々が「外を出歩かない」時期が突然、世界中にやってきたのです。これが「外に出てプレイするゲーム」にとって致命的だったのは想像に難くありません。
第二に、私は、運営側がゲーム内イベントに窮してきていたのではないか、と考えています。2020年初頭ごろから、アクティブプレーヤーは目に見えて減っていました。出現ポケモンに魅力を感じられなかったのでしょう。その点、リモートなら現地にいなくてもできるのだから、プレーヤーはがぜん参加しやすくなり、結果としてプレイする人が増えるのを見込めるはずです。
第三は、プレーヤー側のメリットです。やり方次第では続けられなくなるこのゲーム。ジム現地に出向かなくてよくなれば、従来起こっていたプレーヤー同士の人間関係トラブルを避けられます。もしかしたら、離れていたプレーヤーの復帰も望めるかもしれません。
第四に、社会との関係でもメリットがあります。本作にかねてから向けられていた苦情を解消することが望めるのです。ランダムな時間に突然、特定の場所に人が集まるレイドバトルは、プレーヤーと地域住民とのトラブルの種になってきました。とくに細道沿いにあるジム、プレーヤーが車で集まる田園地帯のジムなどです。離れた場所からプレイできるようにすれば、道路にかかわる問題を解消することが見込めます。
レイドバトルを盛況にし、去り行くプレーヤーをつなぎとめ、苦情の原因を断つ。当初は「外を歩く」ことを最大の特徴とした拡張現実ゲームとしてスタートしたものの、その運営会社にとって「外に出なくていい」システムが切り札になったというのは、現実社会の複雑さを物語っているように思います。
私のゲーム哲学
私は小学三年生ではじめて触れて以来、ゲームをずっと愛好してきました。中学高校のころは、ゲームがいちばんの趣味でした。
横スクロールアクション、RPG、謎解きアドベンチャー、育成、音楽――いろんなジャンル、各有名シリーズをプレイしながら、私は考えました。
ゲームは、なんでおもしろいんだろう。ゲームのおもしろさってなんだろう。
ずっとあたためてきた私の結論は、一言で言えば次の通りです。「ゲームは世界観で語る」。
すべてゲームとは、システム、グラフィック、ストーリーやテキスト、音楽などが総合したひとつの「世界」であり、それを主体的に解釈・体験するのが「ゲームをプレイすること」だと私は考えています。
そこをいくと「ポケモンGO」のリモートレイドは、「世界観」を変えてしまう、抜本的な転換でした。
私は最近GAFAの問題点について論じた時に書いたのですが、運営者であるナイアンティック社は、もとをたどれば、Google社内のスタートアップです。だから、運営者はもともとゲームクリエイターではなく、ビジネスパーソンの色が強い。私とあまりソリが合わないのは、そんなビジネス気質によるところが大きいと思います。
従来、ゲームというのは、作品を完成させてパッケージにつめて売り場に送り出したらメーカー側は「ゴールイン」でした。そこをいくと、スマホアプリならではのアップデート方式はゲームの幅を広げたといえるでしょう。いまや、根幹たるコンセプトが変わるゲームが存在するのです。……時代ですね。
今後も自分流のほどほどプレイを続けながら、ゲーム業界全体の行方に注目し、追いかけていきたいと思っています。
ポケモンの世界観をどこまで再現できているか?
と、ここまでは私のゲーム哲学でしたが、実は私はポケモンに対してもピンポイントの哲学も抱えています。
リンク:ポケモンゲームの歴史とエピソード
たとえ「GOも楽しんでるよ」という人でも世界観がきちんと表現されているとはあまり感じていないのでは、と思うのですが……読者のみなさんはいかがですか?
というのも、原作では、すべてのポケモンは、世界中でたった一匹だけの私のポケモンです。とくにメインで連れているポケモンともなれば、一緒に戦った思い出が一匹一匹に宿っているので思い入れは強いです。
しかし、「ポケモンGO」はそういうふうにできていない。かろうじて「相棒システム」というのがありますが、それもかなり作業的で、愛着がわくところまではなかなかいきません。
極めつけは、交換によって能力(個体値)が変わるシステムです。運営者としては、能力の高いポケモンをめぐってプレーヤー同士にトラブルが生じるのを防いでいるつもりなのかもしれません。しかし、これによってポケモンの世界観は完全に破綻しています。能力がランダムで一新されるなら、交換前のポケモンと交換先でのポケモンが同一人物だと、どうして言えましょうか?
ポケモンが「記号的」で、生きている感じがしないのが、私にはどうも納得いかないのです。「その点は確かにそうだな」と共感するポケモンファンは多いのではないかと思うのですが……あなたはどうですか?
最も深刻な理由は「位置情報」―オンラインプライバシーの基礎知識
私が熱心なプレーヤーにならなかった最後かつ最大の理由は、ゲーム内の世界ではなく、私たちのリアルライフにかかわっています。
現在、スマートフォンは「かつてないストーカー」として莫大な個人情報の収集元となっています。なかでも特にデリケートなのは、他でもない位置情報。私は常日ごろから慎重な姿勢をとっており、ほとんどのスマホアプリに位置情報へのアクセスを許可していません。
インターネットやスマートフォンとプライバシーの危険については、以下の記事でじっくり解説したのでそちらを参照してください。
リンク:プライバシー―機械は忘れない(「人工知能(AI)の問題点5選と、人間の未来」)
リンク:情報収集の旗手はスマホ―アプリの権限に注意(「インターネットからの個人情報流出事件解説と、自分でできる対策」)
GPSによる位置情報を利用する「ポケモンGO」は、仕組み上、各プレーヤーの居場所や移動ルートが運営会社であるNIANTIC社に送られ、収集されるようになっています。それなしには成り立ちようがないゲームですよね。また、規約を読んでみれば、当然のごとく、収集データの利用が規定されています。
最近では「いつでも冒険モード」といって、アプリを起動しなくても24時間位置情報を計測する機能が加わりました。オンにすればボーナスとしてアイテムがもらえたりしますが、私は熱心なプレーヤーであるKにも「さすがにこれはやめたほうがいいよ」とアドバイスしています。
誤解を防ぐために確認しておくと、個人情報というのは、一切を絶対誰にも教えてはいけないようなものではありません。
しかしながら、「画面越しに運営会社と向き合っているのだ」という意識はしっかり持っておくべきだと、私は以前からくり返し世に伝えてきました。
「ポケモンGO」を起動しているということは、自分の居所や、そこにいた正確な時刻、移動ルートなど、驚くほど多くの行動データをNIANTIC社に教えることを意味します。それを理解した上で、利用のしかたや頻度を自己決定し、相手企業と適切な関係を築いていく――それは現代を生きるうえで必須の知識であり、知恵であると思います。
結びに―「ポケモンGO」はオンリーワン
ゲームとしてはエラーだらけで、ポケモンとしても世界観はきちんと再現されておらず、プライバシーという点でも不安がある。それでも私は、時々はレイドバトルに出て行ったり、そこでの人間観察にいそしんだりと、のんびり楽しんでいます。
世界的大ヒットアプリゲーム「ポケモンGO」の魅力はなんだろう。私の結論は、次の通りです。
「ポケモンGO」はゲームという枠組みではなく、それとしか言いようがない、オンリーワンのエンタメである。
外に飛び出して、長時間歩き回る健康的な娯楽。手軽なレジャーとしてのゲーム内イベント。Kはポケモンゲットだけでなく、旅行先でジムバッジを集めて記念にしたりと、いろいろな楽しみ方をしているようです。他のものにたとえようがないオンリーワンの楽しみが、「ポケモンGO」のヒットの要因であり、魅力ではないでしょうか。
この記事に書いてきた解説やアドバイスが、初心者およびファンのみなさんにとって快適に末永くプレイする助けになればうれしいです。
(公開:2020年2月12日、最終更新:2022年10月16日)
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