初心者の一眼レフカメラおすすめポイントとは?

携帯電話やSNSの普及で、写真への関心がうんと高まったこの時代。近年は高画質なカメラを売りにするスマートフォンが次々発売されていますが、だからこそ写真の本家である一眼レフカメラが、より美しく本格的な写真を求める人々の注目を集めています。

今回は、初めて一眼レフカメラを購入する際のチェックポイントに加え、一眼ならではの魅力を2つ、私が撮った写真作品をまじえながら紹介しようと思います。

一眼レフカメラとは?

「一眼レフカメラ」とは、レンズに入った光線を内部の鏡が反射させ、鏡をはね上げることでフィルムに感光させる仕組みのカメラをいいます。こうしたアナログの一眼レフにデジタル技術を融合する開発が進み、2000年頃からはデジタルの一眼レフが普及していきます。パソコンでの処理のしやすさや写真を一瞬で遠方に送れる利便性から、今日ではデジタルが主流となりました。

なお、フィルムを現像するアナログの一眼レフカメラは、いまも一部で健在です。焼き方等により仕上がりを変えられるので、主にアーティストや往年の愛好家に使用されています。ただ今日では一般にデジタルの一眼レフが前提なので、この記事では扱いません。

さらに2008年、一眼レフカメラのミラーとファインダーと排した「ミラーレス一眼」が登場。一眼レフと同じような撮影ができる上、小型かつ安価なので、初心者でも手が届きやすくなりました。このミラーレス一眼も高機能化が進み、プロによる使用が広がっています。他方最近では、一眼レフでも比較的手の届きやすいモデルが出てきました。

このような現状において、私たちが頭に思い浮かべる「一眼」の呼び方は、メーカーや電機店によって多少異なる様相を呈しています。一般的には、コンパクトデジカメに対する「レンズ交換式カメラ」ないし「一眼カメラ」という枠の中に「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」の2種が混在すると考えればよいでしょう。初心者の場合は、ミラーレス一眼または一眼レフのエントリーモデルでスタートを切ることになると思います。

初心者おすすめの買い方

初めて「一眼レフカメラ」を買うなら、初心者向けの「本体+レンズ」セットを選ぶのをおすすめします。私たちが望むことを広く浅く、まんべんなく叶えられるよう作られているからです。私も、初めて買った一眼カメラでかれこれ4年ほど愛用しています。

買う時に必ずチェックしなければならないのは、カメラのボディーだけでなくレンズまでセットになっているかどうかです。

一眼カメラはレンズ交換式なので、売り場にはバラ売りの商品が多数並んでいます。私は家電店のカメラコーナーに通っていたころ、よくそれで戸惑ったものでした。ここでまちがえてしまうと、箱を開けてレンズのないカメラに愕然……ということに。「安く中古を」などと小細工するのもおすすめできません。レンズには規格などいろいろあるためバラでそろえるのは初心者には難しく、下手に手を出してボディーと合わないなんていうことになりかねないからです。

初心者向けモデルの価格は数万から最高でも10万円以内と比較的手ごろな範囲に設定されているので、そちらを選べば失敗しません。家電のお店でカメラコーナーを見て歩くと、「これあたりかな」と思えるような商品を各メーカーが出しています。それが初心者向けのセットです。

スペックや特長などについては、まずは各メーカーのカタログ(またはサイト)を見てみて、気になることがあれば店員さんに聞くのがいいと思います。一眼カメラに求めるものは人それぞれ。写真を撮る目的や使用場所――旅先で広大な風景を撮りたい、子どもの成長や運動会を記録したい、自撮りしやすいカメラがいい、アートフィルターを使って味のある写真を作りたい、食べ物を撮ってすぐSNSに投稿したい――などを伝えれば、それに適したカメラや小物をすすめてくれます。

私の場合、「撮るのは主に風景、背景をきれいにぼかせるものを探している、高速連写機能は絶対に欲しい」と伝えました。余談なのですが、私が一眼カメラを購入した時の店員さんはとても詳しくて親切な人でした。私が展示品のレンズを持ち帰ってから何週間もしてから、新品が入荷されたからとわざわざ交換まで申し出てくれたのです。目立たずともいい仕事をしてもらい、あの時は世の中まだ大丈夫だとあたたかい気持ちになりましたね。

私も時代の波に乗った一人で、念願の「一眼レフカメラ」はミラーレス一眼です。モデルはオリンパスの OLYMPUS PEN EP-6。同社のヒット商品で、写真の名所ではたまに自分と同じモデルを首から下げたフォトグラファーを目にすることがあります。キットレンズと望遠レンズがセットになっていて、今もその2本を取り替えながら撮影しています。

私は一眼を買うまでずっとコンパクトデジカメを使っていました。最初は十分楽しんでいたのですが、次第に自分の望みがスペックを超える場面が増えてきたんですね。それでしばしば電機店に通い、頭に浮かぶいわゆる「一眼レフカメラ」について調べ始めた折、コンパクトデジカメの写真に小さな白いもやのようなものが写るようになったんですよ。おかしいなと思ったら、レンズにごくわずかな傷がついてしまったのだと判明。それでとうとう、決意しました。(ちなみにその後、満身創痍のコンパクトデジカメは劇的な故障を起こして引退。いまは大事な瞬間を残してきた思い出グッズとして、引き出しで眠っています。)

初めての一眼にはとても満足しています。私がどんな写真を撮ったかは、この記事下とTwitterにて!

必要な小物は?

一眼カメラを買う際は、ボディーとレンズのほか、同時にそろえたほうがいい小物がいくつかあります。

絶対必要なものといえば、

  • レンズのクリーニングセット
  • レンズガード
  • SDカード

あたりでしょう。カメラを首から下げるストラップはたいていセットに含まれていますが、念のためチェックを。

レンズのクリーニングセットとは、レンズについたほこりを吹き飛ばすハケ、クリーニング液と専用ティッシュのこと。セットで600円程度です。

レンズガードはその名の通り、レンズの傷を防ぐ取り付け式の小物です。私はコンパクトデジカメ時代にレンズの傷でこりたので、最初に迷わず購入しました。価格は1000円ほどからです。レンズをダメにしてからカメラにはほこりが積もった……なんていうことがないよう、レンズガードは強くおすすめします。

SDカードは写真の保存先なので言うまでもありませんが、一歩進んでおくと、SDカードの「読み出し・書き込み速度」に注目したことはあるでしょうか。これは「カードに保存されたデータの呼び出す速度・カードへデータを保存する速度」のことをいいます。「書き込み」速度が速いほど撮ってから保存までがスピーディーなので、特に高速連写をする人はチェックするといいでしょう。また、SNSへの投稿を考えている人には、WiFi機能付きのSDカードというのがあります。撮った写真を即座にスマホへ転送できるので、カメラにWiFi機能がない場合はSDカードをWiFi付きにすればだんぜん便利になります。

他の小物では、本体とレンズを持ち運ぶカメラバッグ、レンズのフード、フィルター類、三脚などがあります。自分の好みや興味に応じて、少しずつそろえるとよいでしょう。

一眼カメラの魅力2選

おそらく読者のみなさんは一眼カメラになんとなく興味があったり今後の購入が頭にあったりすると思いますが、一眼だと具体的にどんなことができるのでしょうか。あるいは、今後一眼を手にしたら自分はどんな写真を撮るだろうか、なんて気になりませんか?

ここでは私が「一眼カメラだから楽しい、うれしい!」と感じたことを2つ、撮った写真をまじえながら紹介します。

望遠レンズで、あこがれのぼけた背景・丸ボケを!

私がコンパクトデジカメから一眼に進みたくなった理由の一つに、背景をぼかしたいというのがありました。

それまでのコンパクトデジカメでもできないわけではなかったのですが、ある頃からスペックの限界ラインが見えたり、時には踏み越えたりするようになったんですね。とくに花しょうぶを撮りに行った時には、とみに限界を感じました。「こうなればいいのに」と思うほど背景がぼけず、私が望むよりつまらない、いかにも素人っぽいスナップ写真になってしまったんですよ。自分の求めるものが機械のスペックを上回るようになったので、買い替え時を察しました。

背景をもっとぼかしたい……。一眼カメラを手にして、その願いがついに叶いました。望遠レンズを使用すると、たとえばこんな感じに!

紅葉と丸ボケ

こういうのを求めていたんですよ。しかも写真好きのあこがれ・丸ボケ(玉ボケ)も入っています。丸ボケが入ると、明るい静謐さが感じられるんですよね。一瞬の美を切り取った雰囲気といいましょうか。

上の紅葉では背景に木や芝生があるとわかる程度にしておきましたが、もっと望遠すれば、背景はもっとぼけます。

桜と背景ボケ

水彩画みたいですよね。実際には手前の花の後ろに桜と枝と空があるんですが、それらの形や輪郭は消えて、水彩絵の具がにじんだような背景になっています。特に桜の写真では、枝って本当にうっとおしいんですよね。あわい桜色の魅力を、ごつごつしたこげ茶が邪魔してしまって。そんな問題も、望遠レンズでうんとズームすれば解決します。

花一輪、葉一枚だけにピントを合わせた写真を撮ることもできます。私はほとんどやらないんですけど、それに近い写真が見つかったので一枚。

桜の花と青空

このように、一輪・一枚にズームして背景をうんとぼかせば、ポストカードのような写真が撮れます。

また、ぼかせるのは背景だけではありません。私は一眼を実際に使い始めてから気づいたんですけど、遠くのものにピントを合わせて手前のものをぼかすのもなかなかおもしろいですね。独特の味が出ます。

紅葉と前ボケ

わかりますかね。この写真では、背景ではなく手前の葉をぼかして丸ボケを入れたんですよ。向こうの景色に緑や黄色のフィルターをかけたような、そんなおもしろい写真になりました。こういうのは偶然によってできることも多いし、それが写真という表現ならではのおもしろさでもあります。

もうひとつ、望遠レンズには「圧縮効果」というのがあります。遠くと近くの距離感を圧縮するんですね。この圧縮効果が威力を発揮する場所といえば、花畑などが挙げられます。

菜の花畑とメジロ

フレーム内がぎっしり菜の花に。実際には菜の花1本1本の間にはすき間があるわけですが、それをぐっと圧縮することで、こんな幸せ感を出せるのです。

さらに、一眼カメラの望遠レンズが可能にしてくれるのは、ぼけ味と圧縮効果だけではありません。

動物や赤ちゃんを撮るときにも真価を発揮

わぁーすっごいシロフクロウ……。これ、どこでどうやって撮影したと思います?

シロフクロウ

このロケ地、実は単に上野動物園なんですよ。特別な撮影スタジオでも北極でもありません。シロフクロウがいるのは猛禽類のケージの一つで、私は一般来園者の一人。まわりはガヤガヤにぎやかで、ファミリーや観光客がそぞろ歩いている。そんな動物園の日常の中で、望遠レンズがあればこんな強烈な写真を撮影できてしまうのです。

このように、動物園では望遠レンズが絶大な威力を発揮します。手前の柵を消してくれ、さらに雑然とした背景もぼかしてくれます。

パンダの毛一本一本までよく写りますよ。

上野動物園ジャイアントパンダシャンシャン

ここではブログ用に写真を圧縮したので本物と比べると画質は劣るんですが、毛のほわほわ感はよく見えますよね。「シャンシャンと目を合わせたい!」という方は以下の記事でどうぞ。

上野動物園のパンダまるっとガイド―名前や個性から待ち時間まで

顔のどアップなんかもおすすめです。一眼カメラと望遠レンズを手に入れたら、絶対やってみるといいと思います。

鷹匠と鷹

動物のほか、望遠レンズは赤ちゃんや子どもの撮影にも向いています。小さい子は近くでカメラを向けると緊張してしまいますが、遠くからズームすれば自然でやわらかな表情を撮れるからです。そこにもってきて背景がきれいにぼけていたりすると、幸せの一瞬、今だけの笑顔は永遠のものに。愛情がにじむ写真になります。

プロっぽい、アートっぽい写真を作るのは望遠レンズ。一眼レフカメラを手にしたかいがあると感じられると思います。

(以上撮影機材:カメラ:OLYMPUS PEN E-PL6、レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED40-150mm f4.0-5.6R)

広角レンズでより広く、より高く!

以上のように、望遠レンズは簡易カメラやコンパクトデジカメの一歩先へ進みたくなった初心者のあこがれを叶えてくれますが、それだけが一眼の魅力ではありません。望遠の反対、広角レンズにも、簡易カメラでは決して叶えられない魅力があります。

広角レンズは、広い範囲をとらえることができます。人間の目よりも広いんですよ。望遠レンズの圧縮効果と反対に、奥行きもうんと出せます。

東京上野不忍池

池はひろーく、桜の道はながーいでしょう? 遠近感満点、弁天堂ははるか遠くに見えますね。

この近くから40mmまでズームしたレンズで撮ると……

満開の桜と東京上野弁天堂

こんな感じに。弁天堂までの奥行きがぐっと縮まっていますよね。40mmはまだ標準域で望遠の域ではないのですが、広角との違いはよくわかると思います。

町や自然の広大さはもちろん、やりようでは孤独感なんかも演出できるのが広角レンズです。

幅と奥行きだけではありません。タワーなどの高さを強調したいときには、せっかくの高さに圧縮効果がかかってしまっては残念ですよね。広角レンズでふもとから見上げれば、タワーがそびえ立っている様子をありありと表現できます。

高くて迫力あるものにも最適です。……迫力あるもの? どんな??

お台場等身大ガンダム

どうです、この迫力! アートフィルターもかけてみました。等身大ガンダムに「ジオラマ」のアートフィルターってぴったりですね。(……私、ガンダムのことは何も知らないんですけどね。被写体としては最高です。)

このように一方で迫力、他方で孤独感なども表現できる広角レンズは、風景の撮影では必需品です。私は一眼を買ったばかりのころ、そのすごさに感激しました。

上野公園不忍池満開の桜

何気ない風景写真に見えたかもしれません。しかし、一眼レフカメラの広角レンズでなければこの横幅は望めないんですよ。もっとこぢんまりした写真になってしまいます。フレーム内にこんなに広い範囲をおさめられるようになって、桜の撮りがい、風景の撮りがいが高まりました。カメラを買うと、写真のために出かけようかな、という気持ちもわいてきます。

野原、海、山脈など、広大な景色を撮りたいなら、広角レンズは欠かせません。思い出用のスナップ写真はもちろん、旅先での撮影を考えている人は覚えておくといいと思います。

(以上撮影機材:カメラ:OLYMPUS PEN E-PL6、レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm f3.5-5.6ⅡR)

初心者の一歩先は……

エントリーモデルで撮った私の写真はいかがだったでしょうか。一眼を持ったらこんな感じに……と参考になればと思います。

では、初心者を域を越えるとその先どんな方向に進んでいくのでしょうか。あと、よりハイスペックなカメラはどう違うのか? 一歩先の世界を最初から頭に置いておくのも悪くないので、だいたいこんな感じという方向性を紹介します。

まずよく挑戦するのに、「RAW(ロー)現像」というのがあります。

普通、写真はシャッターを切った瞬間に完成しますよね。ところがRAWは、写真という形になっていない「生の」データだけを保存するというもの。あとでパソコンソフトを使い(たいていカメラ本体の付属品としてついてくる)、そのデータを自分で画像に仕上げるのです。露出、ホワイトバランス、カラーバランス、コントラスト、明度、彩度などをすべて自分の思い通りに加工できるので、プロのフォトグラファーや趣味の高じたハイアマチュアによく使用されています。RAWはデータ量が多いので容量の多いSDカードこそ必要になるかもしれませんが、他に新しい道具等はいりません。

私はまだRAW現像には着手していません。ただRAW現像だと息をのむような風景写真を制作できるのはよく見知っているので、湖へ旅行に行く計画でも持ち上がったらチャレンジしてみたいなと思っています。

ほかでは、替えのレンズを増やしていくことはよくあります。

初心者セットのレンズ以上のことをしたくなったら、個性さまざまなレンズのなかから自分の求めに応じたものを持つべき時です。たとえば、バードウォッチャーやプロの報道写真家が付けているどっしり長いレンズは思い浮かびませんか。先ほど菜の花畑のメジロを撮った写真を紹介しましたが、「メジロの瞳まで激写したいんだ!」という人は、超ズームできる超望遠レンズに進みます。あるいは、単焦点レンズというのもあります。単焦点レンズとは、ズーム機能がないレンズのことです。「なんじゃそりゃ、使い物にならん!」というのは早計で、単焦点にはレンズが明るいという特長があるんですね。レンズが明るいと、よりきれいなぼけを出せたり、シャッターのスピードを上げたりできます。風景向きの超広角、人間の目に近い標準域など焦点距離(ミリ数)を決めて、その単焦点レンズを買えば、ズームレンズより素敵な写真を撮れます。もしくは、撮影の目的のしぼられたレンズもあります。食べ物や花を至近距離で撮る人にはそれ向きのマクロレンズがあったり、というように。

私は単焦点のレンズに少し興味を持っています。しばらくはキットのズームレンズ2本で続けるつもりですが、そのうちはワンランク上の美を求めて、明るいレンズを増やすかもしれません。

他では、レンズではなくボディーを上位モデルに買い替えることが考えられます。ミラーレス一眼からデジタル一眼レフカメラへの移行を考える人も出てくるかもしれません。最近、一眼レフは「上位モデル」のような位置づけで売られていることがありますが、厳密にはミラーレスとは構造から異なっています。一眼レフは、動くものを撮るのに強いといわれています。電車、動物、スポーツなどを被写体にするなら、案として浮上するかもしれません。

私はこれまでの経験から、写真の世界は、カメラのスペックすべてを使い倒した時に次へ進むものだと思っています。いまはミラーレス一眼で十分満足しているし、まだ手をつけていない機能も多々残っているので、ボディーの買い替えは考えていません。それにここ20年ほどで、カメラ事情は激変しました。この記事冒頭で説明しましたが今後も開発は進み、カメラはテクノロジーごと変化していくでしょう。テクノロジーがどんなふうに移り変わっても、私は自分の望みにかなうカメラを追いかけていたいです。

結びに―手軽さはそのままに、アートの領域へ

19世紀。「写真機」という新たな発明は、画家たちに激震を走らせました。とりわけ肖像画家は失業の危機に恐れおののきました。画壇はその「木の箱」を批判の嵐に巻き込みました。「あんなの、ただボタンを押すだけじゃないか。アートではない」と。

時は過ぎ、21世紀。写真は小型化に次ぐ小型化、デジタル技術との融合、そして「携帯電話」の付属物としての地位獲得などめまぐるしい変遷を経て、一般人の日常へとけこむに至りました。アートの一分野としてもすっかり定着し、こだわりの強いアーティストまで生まれています。

ただどこまで進もうとも、「ボタンを押すだけ」というのはカメラのれっきとした事実なんですよね。このフレーズは決して、時代に取り残された画家たちの新しいテクノロジーへの怨嗟ではありません。撮影スタジオで理屈をこねまくるプロの写真家といえども、最終的には「カシャッ」でこれにて、というのは、動物園へ行楽に来たファミリーと同じです。しかし、その気になりさえすれば、思うままの写真を残すことができる。驚くべき簡単さと深々広がる可能性が、一台の中に共存している。それがカメラならではの面白さだと思います。

カメラを使用すれば、この記事で紹介してきたぼけ感や圧縮効果といったテクニックもそうですが、撮る時の構図などを決めることで、「最高だ!」と思った瞬間の「絵」をボタン一つで作ることができます。そう、「写真」は「真実を写す」ものではありません。「作る」ものなのです。

近年は、携帯電話のメーカーがこぞって高画質なカメラを前面に押し出した高価な機種をリリースしています。「デジカメはもういらない」なんていうキャッチフレーズもあったと思います。しかし一眼カメラを使うようになれば、携帯電話の「カメラ」はいくら高画質にしたところであくまで簡易的・補助的な画像処理機能にすぎないのだと、まもなく実感することになるでしょう。

「ボタンを押すだけ」でありながら、ワンランク上の「表現」を可能にしてくれる。そんな一眼レフカメラを手にしたいなら、時代は熟していると思います。

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OLYMPUS PEN 公式サイト – 私の使用カメラなので、参考までにリンクを貼っておきます。他だと、CanonのEOS(イオス)シリーズ、Nikon、PanasonicのLUMIXシリーズ、Sony、リコーのPENTAXなどが代表的です。売り場では、一眼に期待すること、目的、予算等に合ったものを探してみてください。