『千と千尋の神隠し』考察と論評―両親、坊、湯屋が表象した戦後日本

難解な映画として知られ、大人でも「こういうのをおもしろいというのか、いまいち理解できなくて首をかしげた」といった感想がめずらしくない『千と千尋の神隠し』。私は以前、引きこもりの文化的・歴史的背景や今後を論じた際に、戦後社 …

ファーウェイはなぜ問題になっているのか~日本の選択、世界の分岐点

パソコンやタブレット、スマホのメーカーとしておなじみになったファーウェイ。スマホ端末で世界シェア第2位(2020年第3四半期、IDC調べ)を誇る中国企業である。 しかし、同社はしばしば問題として取り上げられてきた。筆者も …

日本の企業文化「井の中の蛙」―その特徴と変革への指針7選

働く環境が変わらなければと思いませんか。 パワハラや正規・非正規、低賃金。働きがいのなさ。長時間労働と、過労死の悲劇。人手不足によって操業を続けられなくなった企業や組織。――いま数多くの人を苦しめている働きにくさ、すべて …

オウム真理教元幹部・死刑囚の言葉から得られる教訓

私は、オウム真理教事件を考察するのは「集団・組織が病んでいったとき」を、「人間」を、さらには「戦争」や「暴力」を考えることだと思っています。 戦後最悪のテロ事件の一つであり、また戦後日本の一時代を象徴するオウム真理教事件 …

映画『華氏119』:マイケル・ムーア監督が映したトランプ当選を考察!

当ブログで取り上げることすでに3回。ポピュリズムが荒れ狂うこの時代を語るなら、トランプ大統領は避けては通れない人物です。 インターネットからの個人情報流出事件解説と、自分でできる対策:トランプ当選の闇。Facebook上 …

アスペルガー症候群の有名人が特徴ある話し方のスピーチで残したもの

先日、アスペルガー症候群を公表している有名人が、世界中のメディアをにぎわせた。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリ氏である。彼女は、16歳という若さと世界規模にまで広がった環境活動、そして国連での「涙のスピーチ …

皇室の背後の闇勢力―タブーになっている理由まとめ

皇室メンバーがどんな人と結婚するのか。家族関係はうまくいっているのか、亀裂があるのか。病気になっているのか、病状はどうなのか。――こうした皇室の話題はメディアに絶えずのぼっており、ネット上では並外れた数のコメントが付くほ …

中年の引きこもりと仕事のジレンマ&今後のライフスタイル

国・地域や文化は、その特色や歴史から生まれた独特な問題を抱えることがあります。 一例として、インドのカーストを思い起こせばいいでしょう。世界中ほかのどこにもないあの独特な身分差別は、法律で否定された今日もなおインドの人々 …

戦争体験談は現在、風化どころか不足中―各世代への提言

「戦争の記憶が風化している」と近年はよく言われますね。実際、戦前生まれの世代では心配や焦りの声が広がっているようです。 ……いや、待ってくださいよ。それ逆、逆じゃありませんか? 「証言はある。だけど人々が関心を持ってくれ …

トップに戻る